帰ってきた

迎えにいってチビたちは帰ってきた。
チビ2号はずっと手荒れがひどかったのが、驚くほど良くなって帰ってきた。
これはすごい、希望のもてる出来事だった。
チビ2号はどうもアトピーらしく、ステロイドに副作用がよく出るようで、ステロイドに頼らずになんとかならないかとおもっていたので、ほんとに、希望がもてるできごとだった。
ステロイドが絶対駄目とは自分は思わない。実際、ステロイドがよくないというのは、一概にいいきれない出来事が自分の子どもにもあった。チビ1号の指先爪側が3年生ぐらいのときに荒れ、なかなかなおらかった。そのころ、ステロイドは良くないと思っていたので、つかわなかったが、あるときマイザーを塗ったら、すぐに良くなった。その後も、副作用なく、調子がよい。チビ1号がアトピーだったかどうかよくわからないが、多くの場合は、ステロイド剤で、よくなるようだが、一部の子に、ひどい副作用が出るようなことを本で読んだ。ステロイドで治らなかった子達が取り残されていること、それが問題なのだということも分かった。
チビ2号がとりのこされている側の子だというのはなんとなくステロイド剤をつかってわかっていた。どんどん、副作用が強く出るのだ。
それで、医師に相談すると「ちゃんと爪をきって。この子は薬を飲み続けないと治らない。もっと薬を塗らないとだめ。」そんなことを言われた。
なんとなくそれではいけないようなきがしていたが、どうしたらいいのか分からなかった。

寝る前に、よくなったねえというと、「森の中だから」とチビ2号は答えた。
子どもは何がいいのか、わかっているんじゃないかなと思えた。