「パパ、誰?」と指を指す先に

早朝、「パパ、だれ?」とチビ2号が階段付近を指さし目で追っている。
俺の背中での話。振り向いてももちろん誰もいない。
普段は、そんな感じ。
今日は、俺の方が何か違った。
振り向きざまに、何か横切った。スッと。黒っぽいモノ。
まあ、これも振り向きざまの残像による錯覚もあるのだけど、
それより、誰?と指さしている階段付近が、やたら、夕方っぽいかんじ。
朝だけど、その場の空間だけ、そうそう!
時をかける少女のあの映画の赤っぽい、レトロっぽい空間の雰囲気に似ていた。
ちょっと、そこだけ異空間っぽく、まるで、異次元への入り口か!?と思わせる雰囲気だ。
そういう景色が、完璧に動かないで、静止して存在しているようにも見えた。それも変だった。
そこだけ空気が抜け落ちているようで、俺の雰囲気では、空気に窒素しかないような
空間の濃度も微妙に薄く足らないようで、ちょっと、変な、近づきたくない、恐い雰囲気もした。
空間だけはゆらいでいるようで、でも、完全に静止しているってかんじ。上手く言えないが、、、
やはり、あの時をかける少女のような。。。

だれかタイムスリップしてきたのかな?