NLPハンドブック L・マイケル・ホール著

#50 問題を明確にする

~前略~
結局のところ、どんな問題も言葉が構築しているのである。「問題」を見たことのある人間はいない。問題という表現もまた名詞化だ。そして、この名詞化によって、わたしたちは「問題」をものとして考えたくなるのではないだろうか?地図の言葉では、どんなプロセスの詳細も、見ることも聞くことも感じることもできない。その結果、それが堅固で永遠で不変なものに見えてしまう。さらに、そういう考え方をすると、それに対して活発に反応できるという気持ちにはなかなかなれない。わたしたちが手こずることの多くは、こういった状況にある。
 名詞化が関係しているのは、この世界のことではなく、すべて心の中のことだ。したがって、まずは「知覚−聴覚−触運動覚」が指示しているものを発見しなくてはならない。詳細を発見したら、意味から成る概念の世界から、活動とエネルギーから成る現実世界へ移動する。どんな「問題」に取り組んでいるにせよ、そこで初めて自分の行動の等価の複合概念を見つけることが出来る。
~後略~

NLPハンドブック L・マイケル・ホール著 橋本敦生 監訳 浅田仁子 訳 春秋社  #50 問題を明確にする から引用

なかなか難しいが、なるほどと思った。

たとえば、スポーツの試合などで
「集中できなくて」「焦ってしまって」「プレッシャーが凄くあってどうしたらいいのか・・・」とよく問題になる。
上記によれば、じゃあ、集中、焦り、プレッシャーってどういうこと?ということを考える必要がある。
集中すべきところで、それができないということについては、
そこで何をすると集中と呼ばれる状態になるのか?ということをわかっていないで
「集中!集中!」といっても、集中できないということだ。
集中しなきゃ!集中しなきゃ!って、焦るが、あれまてよ、集中って具体的に何?今何をするのが一番大事?ってことである。

集中ってどういうことなのか、自分の感覚が認知できる定義付け(たとえば、この場合で言えば、いつでも集中のための動作なりをだれでも再現できるようになるための言葉=きっかけ)が必要なのだ。これは、自分の中であいまいさを無くす作業だ。

年をとるほど放って置かれて、その辺がいい加減になるが、本当はいくつになっても、誰にでもこういう取り組みは必要だと思う。

NLPニューエイジ系列に含まれてるのかな?
ニューエイジについては、いろいろなものが含まれていて、一概にはよくわからないし批評はしない。関心がない。