ホームレス

ここはキリスト教関係の施設であるため、今すんでいるところには、よく、ホームレスの人が、食べ物をくれとか、お金をくれ、とか、仕事をくれとはいって、家まで、ちょくちょく訪ねてくる。こっちに引っ越して来て早々、かえってくると玄関先で知らない人が普通にご飯を食べていたりだったので、ここはそういうところなのだなあと、別段、この状況に特に違和感を感じないのだが、最近、出所してきた I 川さんは、「おれはホームレスでおまえらはおれによくして当然だ」と思っているとても自分の嫌いなタイプ。まるで、自分にはだれでも恵んで当然だ!とでも思っているようだ。うっとうしいので相手にしたくないが、ここんところ一番よく来る。
今日も、100円くれ!といってのりこんできた。
おれはうんこをしていてすぐにピンポンに出なかったので、だいぶん待たされようだ。
いらいらしていて、100円ぐらいすぐだせよ!といってきた。
これには、カチンと来た。
「なんで、そんなふうにいわれて、100円をださなきゃいけないのだ?」というと、
「わけわからないことを言う」といって、それ以上の議論には、向こうはいっさい応じようとしない。
処世術として、そういうことを身につけたのか?
都合が悪くなると、話をそらすのがうまい。
あげくには、「おまえ、いくつだ?ええ?42?42にもなって、しっかりしよろ!」
といわれてしまった。
おまえにああだこうだ言われる筋合いはないが、100円たかりにきて、それはないともおもいつつ
これには、笑えた。
つっこみやすいじいさんなのだけど
あまりに、このじいさんの頭の中は
自分とは別世界なので、これはこれでよし!なのだ。
でも、彼とはなしをするのは、大変で、嫌な感じで
彼となんだかんだ、つきあっていくのはとても大変だから、
彼と関わりたくない人はたくさんいる。
そうやって、彼は、だれからも相手にされす、孤立している。

帰り際
「おまえ、うんこしとっただろ?ちょうしわるいのか?くるまにばっかりのっているからだ。うんどうしろ!」
といわれた。

・・・ああ!うんこしてたさ!
昨日、バリウムのまされて、ぐるぐる台の上でまわされたさ!

ほんと、うるさい、じじいなのだ。