自給自足とお金について

職場の休憩室はとても好きだ。いろんな人と話をする。
入れ替わり立ち代わり、4畳半の休憩室に多いときは9人ほどで食事をする。
この食事の時間はかなり楽しい。
いろいろな話をするが、田んぼや畑の話は良く話題に上る。

この仕事をしている人の多くが田んぼを持っている。
また、畑を持っている。
そのためだが、
農耕に関する知識をかなり持ち合わせ、
自分が質問することの多くに即座に回答してくれる。
誰に質問してもいろいろな回答をもらえる。
人間が、言語を使って、情報のやりとりができることに
有用性を感じることを身を以て体験した。
ここでは農業に関する知識はいくらでも得られるのだ。
それも、ものすごく、実用的で力強い知識である。
そうした情報をいつでもすきなだけここでは得られる。
なんということだ!と感激してしまった。
と同時に、こんなに生きる力をもっている人たちが
なぜ、こんなに、農業以外で働かなければならないのか?
ということである。
その答えもはっきりしている。

彼ら彼女らが、仕事をする理由も明確で、現金収入を得るためだ。


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つづく。