教育再生会議?

教育再生会議の設置根拠
「21世紀の日本にふさわしい教育体制を構築し、教育の再生を図っていくため、教育の基本にさかのぼった改革を推進する必要がある。このため、内閣に「教育再生会議」(以下、「会議」という。)を設置する。」
http://www.kantei.go.jp/jp/singi/kyouiku/konkyo.html

どうとでも取れるが、教育の「再生」というのをつかってしまうところがすごい。
改善ではない。再生だ。
つまり、今、教育は死んでいるから再生させるという認識で会議しているってことである。

有識者に有名人を招いていて、
今の教育はなっていない!って思っている人の心をくすぐるネーミングで
この会議は、好感が持てそうにみえるが、ここがホントに恐ろしいところだともおもう。
下手をすると教育の画一化だけが進む。

再生というが、悪い人ばっかりではない。いい先生は沢山居るし、
いい管理者も沢山居る。
良い方法なりなんなりを実践している人は沢山いる。
しかし、再生会議のようなものは、このようなブレーンがすることは、
全体的に除草剤をまくようなことをしでかしたりするのである。
先の出席停止発言などわかりやすい。
現場に、除草剤をすすめているのである。

再生の前に、情報提供も含めコミュニケーションが取れる環境を創ることのがよほど大切で、
改善すべきは、組織体として曖昧だったり不透明だったりの"関係"をなくすことであると私は思う。

有識者の中には、強力な牽引力のある人もいる。説得力もある人もいる。
その方たちは、"現場での"コミュニケーションに長けている。
そのため、このような会議で言葉だけを発表していては通じないことが多く、駄目だとおもう。
間違った感覚で届いてしまうリスクが高い。
現場主義に戻るべきである。というか自ら現場に行ける会議にすればよい。

政府の言う「再生」という部分に踊らされると、名前だけを使われるだけ使われて
失ってしまうものがある。と思った。